ピレスロイドは安全?危険?その特徴と安全性について

明治時代に「金鳥」の初代社長によってアメリカから日本に伝えられた除虫菊(シロバナムシヨケギク)に含まれる成分「ピレトリン」。

このピレトリンをもとに作られた「ピレスロイド」は、その効果の高さから様々な殺虫剤に配合されています。

今回は、ピレスロイドの特徴と安全性について紹介します。

ピレスロイドの特徴

「ピレスロイド」は、「ピレトリン」に似た化合物という意味です。ピレトリンとは、除虫菊の花に含まれる天然の殺虫成分で、他の殺虫成分にはない優れたいくつかの特徴を持ちます。

まず1つ目が、速効性です。微量でも害虫によく効いて速い効力を発揮します。

2つ目が、忌避効果が期待できることです。蚊取り線香などに代表されるように、蚊などの虫が嫌がって近づいてこなくなる効果があります。

3つ目が、追い出し効果と呼ばれる、隠れている虫を外に出させる効果があります。そのため、ピレスロイド入りの殺虫剤を家具の後ろに置いておくと、明るい所に飛び出してきてやっつけることができます。

ピレスロイドの安全性について

ピレスロイドは害虫の皮膚や口から入り、神経に作用し麻痺させて虫などを殺しますが、哺乳類や鳥類など恒温動物の体内では分解されて体外に排出されるという性質を持ちます。

また、光や空気、熱に触れると分解しやすいという特徴も持つので、必要な場所で効力を発揮した後には、自然と分解されて消滅するという性質も持っています。

ペットに昆虫や魚を買っている人は注意

昆虫類や両生類、爬虫類に効果を発揮するので、カブトムシやクワガタムシ、トカゲなどを飼っている場合には注意が必要です。また魚類にも毒性があるため、熱帯魚や金魚などを飼っている場合にも水槽にカバーをつけるか部屋の外に出して効果が薄まってから元に戻すなどの配慮がいります。

安全性は高いが使用方法を誤らないように

ピレスロイドは人体に対する安全性はとても高い成分です。

しかし、全く人体に影響がないかというと一概にそうとは言えません。恒温動物は神経系が複雑なので、中枢神経に到達する前に解毒されると考えられていますが、それでも体内に10~100gもの量が一気に入ると重大な影響を及ぼすと言われています。

ピレスロイドを体内に入れることにより、化学性肺炎を発症する可能性や吐き気、嘔吐、下痢、しびれ、めまい、けいれん、鼻炎、頭痛などを引き起こす危険性について指摘があります。

もしこのような症状が出た場合には、口の中をよくすすぎ、全身をよく洗うことが大切です。また皮膚に付着した場合には皮膚炎症やかぶれの原因になることがありますので注意が必要です。

通常一気にピレスロイド系の薬剤が体に入ることはありませんが、小さなお子さんが誤って飲み込んでしまったりすると危険です。ピレスロイドは通常の使用方法で使用している場合は安全性は高いですが、使用方法を誤らないように注意しましょう。

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